このレビューはネタバレを含みます
面白かった
1話は何が何だか世界観がわからなかったけど2話目くらいで説明があるのでなんとなくわかるようになる。
個人的には日本のアニメの高い声や叫び声怒鳴り声などのとにかく大きい音や劈く様な音が苦手でアニメを見る事から遠ざかっていたけど、ロシャオヘイセンキはキャラクターの声も落ち着いていて誰かを馬鹿にするような不快なギャグや不要な性的描写も無くとにかく可愛いキャラクターデザインとかっこいいアクションシーンで見応えがあって面白かった。
これは映画を5分割しただけみたいだけど、欲を言うならもう少し話数を増やしてキャラクターについて掘り下げてほしいな。
最初にフーシー良い人だなぁって好きになったからあんな事になって切ない。
ジブリの「平成狸合戦ぽんぽこ」を思い出した。
フーシーの思いもわかるよ、結局共存って言っても自分の本来の姿を隠して人間の暮らしに交じるか人間が来ないような所でひっそり暮らすってそれは共存とは言えないだろうって。それが共存への第一歩という意味になれば良いけれどあまりにも先が長すぎるしその間ずっと不安を抱えながら生きていくのは酷なことだと思う。負担を強いられているのは妖精側だけだから。
フーシーは人間や邪魔をするシャオヘイ達ですら殺そうとしていたから悪い奴なんだけど、白くなってからのシャオヘイが割とドライな感じはした。
最後は育った故郷に根を張り大木となってしまったフーシーだけど、それを見た妖精達の彼は材木にされるだけ、いや、公園になるかもしれない有料の、という皮肉に満ちた言葉が物悲しさを誘う。フーシー側のストーリーやシャオヘイの心理描写ももう少し見たかったな。
ムゲンとシャオヘイの信頼関係を築いていく様子がとても可愛いし、ラストの師匠と呼ぶシーンはちょっとうるっときました。