往子

攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIGの往子のネタバレレビュー・内容・結末

攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG(2004年製作のアニメ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

凄まじかった。過去回がたんまりあってよかった。今期もタチコマの自己犠牲に泣かされた。自我の上位存在と、立場(それもまた捉えようによっては自我の上位存在である)に背負わされる原罪や使命について延々と語られていた。

色々な作品や神話がオマージュされていておしゃれだった。

良かったところについて盛大なネタバレレビューを書く。









11話
・素子の過去回
・全体的にレトロな感じでよかった
・飛行機事故で生き残ったたった2人が素子とクゼらしい
・折り鶴を上手に折れるようになったのね
・昔訊かれていた「なんで女性の義体にこだわるんだ」の答えを知れた

15話
・個性、集団、神
・精神、肉体、衛星(神)(ゴースト)
・「あなたのことは忘れたくない」よかった
・「自由を求めた彼に、もはや自由はない」

18話
・犬と少女はどちらも目が悪い
・光学迷彩を着ていても匂いは消せないんだ…
・『Yの悲劇』で読んだ「感覚器官がひとつ喪われていると第六感が冴える」という話を思い出した
・「天使はもうどこにも行かない」
・映画『ベルリン・天使の詩』が元ネタになっているらしい。観る

22話
・初恋……
・「真実は既に現象を前に沈黙した」
・「俺たちは、お前の才能に惹かれてここにいるのは確かだが、お前の支えになれねえほど依存してるわけでもないんだぞ」「ありがとう、そういう言い方、嫌いじゃないわ」
・クゼ「英雄を英雄たらしめるためには傍観者のレスポンスが必要なんだ。そしてそのレスポンスの内容は英雄を高みにも上げるし地に落としもする。それこそは運でしかない。」
・利用される/参照先を間違える/我欲に負けるとはそういうことなんだろうな
・合田「英雄なら童貞であれ」

25話
・4度目の再会!
・元レンジャーのバトーが現レンジャーを説得して彼らと結託するところがよかった
・全体的にめちゃくちゃ話し合いをする回でよかった
・革命とは何たるか、の話がよかった。

26話
・バトーがもともとの任務を現レンジャーに任せて少佐を助けようとするところがよかった
・タチコマが「バトーを助けるために少佐の命令を無視する」と言っていたが、バトーを助けたら自動的に少佐が助かることになるのがアツい
・素子「クゼ、お前、鶴を折れるか」
・クゼ「お前は折れるのか、左手で」素子「今はな」クゼ「お前も孤独を生き延びた人間らしいな」
・クゼ「お前には、心を許せる誰かがいるか」素子「いなくははい」クゼ「そっか。俺は、ずっと探している」
・青りんごを渡してハグをする
・タチコマが衛星(彼らのゴーストの上位存在)に張り付いて「手のひらを太陽に」を歌いながら核ミサイルと衝突して爆散するところで号泣した
・りんご(素子・クゼ)と十字架(バトー)はアダムとイブか おしゃれだ
・クゼが素子にもらったりんごを齧る、アダムは楽園に辿り着く、バトーは十字架を背負う
・アダムとイブは知恵の実を食べたせいで楽園を追放されたが、革命を夢見ていたクゼにとっては、それこそが楽園にたどり着くということなのか…?
・バトーが十字架を背負っているのは、軍人としての使命を背負っているということなのか…? かっこよすぎる
・合田の「英雄なら童貞であれ」もキリスト教的な発言だったのか
・CIA、おまえ
・タチコマ生きててよかった
・桜の24時間監視
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