あつお

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEXのあつおのネタバレレビュー・内容・結末

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(2002年製作のアニメ)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

人間の脳が電子化された世界を描いた、好奇心くすぐる物語。メンタリストDaiGoさんが自身の大学時代の研究の例えとして用いたり、落合陽一さんが将来を描くキッカケとなったり。度々目にする機会があったので観てみました。
近年AIによるシンギュラリティが話題になっているが、攻殻機動隊は正にその世界を描いている。シンギュラリティとは技術的相違点のこと。AIの知能が人間のそれを超える点を指している。作品中に登場する戦闘ロボット、「タチコマ」は複数存在するが、お互いに学習内容を共有している。1個体が学んだ内容が瞬時に反映されるのだ。初めは知識も感情も持ち合わせなかった彼らであるが、経験を積み、本を読み、次第に自らの存在意義をも考えるようになる。少佐こと素子はそんな彼らを恐れて処分してしまう。だが、最終的にその「自我」によって素子らは助けられるのだ。
他にもケーブルを通して他人の脳の中身を覗いたり、脳情報だけを載せ替えて義体としての肉体を操ったり、高度なハッキング技術によりサイバー攻撃を仕掛けたりと。情報系出身、テクノロジーオタクにとっては堪らないシーンが続出です。
創造力もくすぐられ、涙なしでは見られない。そんな魅力的な作品でした。シーズン2も楽しみです。
あつお

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