このレビューはネタバレを含みます
有線で人と接続したり、情報収集するためにハードがゴツめのVRのような装置を用いたりする少し昔の近未来設定。
社長を誘拐して大企業の株価が変動、犯人も分からない未解決事件という点で、「笑い男事件」から実際の劇場型犯罪の「グリコ・森永事件」が頭を過った。
12話「タチコマの家出、映画監督の夢」で少佐が映画監督と話すシーンが1番印象に残った。
「夢は現実の中で戦ってこそ意味がある、他人の夢に自分を投影するだけでは死んだも同然だ」という少佐のセリフが特に好き。
諦観に飲まれて生きてるのではなく、自分の信念を貫いて生きているようでかっこいい。憧れる。原作は読んでないが、士郎正宗さん、もしくは神山健治監督のモットーなのではないかと思えるほど印象的だった。