スパイ物にありがちな派手で痛快アクションではなく、終始渋めで大人な雰囲気。
だからといってキザすぎるわけでもなくその塩梅が雑妙。
最初キャラデザが似すぎなのもあり感情移入しずらかったが、セリフやD機関の信念を知るほど誰もが突出せず一般のキャラに馴染んでいることは、こちらがスパイの術中にまんまとハマっている気持ちになりそれも他にないこの作品らしさで面白い。
よくあるまるわかりの変装でもないから、気づいたらあのキャラの話か！ってなることもしばしば。そのわかりにくさと作品としての描写をうまく両立させている。
度々知識不足で用語が漢字変換されず疑問が残ったことが悔しい。
伏線は回収しつつも、全て綺麗事で終わらない冷酷さや孤独さはさらなる興味を惹かれた。
