超電磁マシーン ボルテスVの34の情報・感想・評価

一般人を奴隷にするため市街地を襲って子供を殴った所でサブタイ登場の強さ。ファルコン一般従事者の目線で犠牲者の名前を呼ぶニュースのショッキングさ。悲しくて酒を飲んで暴れる普通の人間。主人公周り以外にも生きた人間が存在する描写が慧眼。人の気持ちに寄り添う懐の深さ。 人種差別、敵対勢力の血を引くハーフの健一に矛先が向くのが心底リアリティがある。悲しみに暮れた中村さんの暴挙を理解しようとする健一の台詞や姿勢がビックリするくらい良い。 「人の心の悲しみを知れ」 ボアザン星人お得意の見せしめ攻撃、死体の送りつけの残虐さ。感動するくらい極悪。それでも背後から撃って殺したり、瀕死のボアザン星人にトドメを刺すのを許さない健一の真摯さが胸を打つ。すごいよ。

超電磁マシーン ボルテスV 第34話 憎しみの炎が危機を呼ぶ 一般市民への被害と、ヒーローをサポートする現場の声を描く話はいいねぇ。理想を言えば通常回にこういう描写を入れてほしいところだけど、ガンダム以前だからなー。こういう下から見上げる物語は世界に深みが増すからいいよね。 退去理由が行為のみに着目しているのに対して、感情的な面で揉めているのが面白い点。健一たちの感情面のドラマに着目しがちだけど、それ以外の名もないモブの数だけ同じようなドラマを抱えている。それをこらえながら戦う姿がカッコいいのよ。 対するボアザンが、人間の心をバッチリ理解したうえで平然と残酷な作戦をするのが怖くて良い。見下した相手にはなんでもできるのがよくわかるところ。