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ひろがるスカイ!プリキュアのtoraのネタバレレビュー・内容・結末

ひろがるスカイ!プリキュア(2023年製作のアニメ)
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このレビューはネタバレを含みます

大切な作品にはなったけど、「もっと好きになりたかった」シリーズになってしまった…気になったところとしては…

・アンダーグ帝国
 本作の1番のやっちまったところ。構成の金月龍之介は意図的に悪役会議を無くしたそうですが、結果的に敵サイドの掘り下げやプリキュア達との交流も少なくなってしまい、かと言ってオトナプリキュアみたく、プリキュアサイドが積極的に話を押し進める訳でもなく、彼が危惧していたという物語の推進力はめちゃくちゃなくなってしまっていました…正直ミノトンが出てきた以降辺りは見るのが正直しんどかったw
 44話からプリキュア側とアンダーグ帝国の確執が明らかになっていったけど、カイゼリンは全く騙されていたりと、帝国サイドのキャラ作りやエピソードもいまいちピンと来なかったり…無駄にバックグラウンド匂わせすぎなデウスマストやビョーゲンズといった印象で、結果的に魅力の感じづらい敵でした。残念…

・プリキュアのチーム感
 構成の金月氏が敵の描写を減らしてでも描いたプリキュア達も、どうしてもソラとましろ、ツバサとあげは、エルちゃんとみんなという関係性があまりにも強調的で(この辺はめちゃくちゃよく描かれてた)、「5人のチームとしてのプリキュア」感はいまいちという感じでした。魔法使いの3人におねショタ付きみたいな…もちろん描かれてはいたけど、印象には残りづらかったです。闇堕ちスカイの49話も、結構でかいイベントなのにプリズムしかその場にいなかったりねw
恐らく演出が自分に合わなかったのかもしれない?

・スカイの"主人公感"
 ソラ/スカイは本当に大好きなキャラクターになったんだけど、以前のゆいやまなつと比べると、"主人公(センター)感"は特に薄いなと感じました。ここで言う"主人公感"というのは大筋のエピソードに他キャラクターより近く関わって言ったり、ピンチの時なんかに真っ先に立ち上がるような感覚です。どうしてもこの子が主人公なんだ!という感じが希薄に見えて気になりました…最終回はすごく良かったけどね。

と、気になったところが特に目立ってしまい(過去のシリーズを見始めて比較しがちになってしまったのもある)、結果的に自分にとってベストと言えるシリーズにはならなかったけど、初めてリアルタイムで追いかけたシリーズ、プリキュア見るきっかけになったシリーズ、そして何より、未熟ながらも自分なりのヒーローを追い求める、大好きなソラハレワタール/キュアスカイに出会えたシリーズでなので、自分にとって大切な、特別な作品になりました。
1年間ありがとう!!!
tora

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