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東のエデンのナビのレビュー・感想・評価

東のエデン(2009年製作のアニメ)
4.2
The King has come!

攻殻機動隊S.A.C.をベースにボーイミーツガール的な要素を付け足した様な作品。
10発のミサイルが落ちてきた日本を舞台に、「100億で日本を正しい方向に導く」という使命を背負わされた"セレソン"である記憶喪失の主人公が、ヒロインと出会い、他のセレソンと対峙していきながら、自分はなぜ記憶を失ったのか、日本を正しい方向へ導くとはどういうことなのかを探るために奔走する。

この作品は閉塞的な社会を上手く描きながらも
「それでも人を信じることを諦めてはいけない」
「1人では出来なくとも、みんなでやれば乗り越えられる」
という一歩間違えたら青臭いだけの陳腐とすら思えるメッセージを提示することに成功している。

「自己責任」の言葉の元に若者たちが希望を持てなくなっている社会となりつつある今、だからこそこの作品はより強い輝きを放っているだろう。

ノブレス・オブリージュ、この作品を見た方もまた、素敵な救世主であらんことを。
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