SANUKIAQUA

キングダム 第3シリーズのSANUKIAQUAのネタバレレビュー・内容・結末

キングダム 第3シリーズ(2020年製作のアニメ)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

難しい。

アニメにはアニメの良さがある。
動きがあり、音があり
キャラクターが語る声の力がある。

今シーズンの肝は政の演説に
説得力があるか否かだと思うけれど
それは問題なかった。
函谷関の戦いの流れは
あからさまにロードオブザリング
二つの塔と王の帰還なので
面白いことは間違いない。

ただ漫画を読んでいた時の
絶望感や逼迫感がやや薄い。
漫画を一気に読んでしまったから
というのもあるかもしれないし
漫画を読んで先を知っているから
というのもあるかもしれない。
しかし僕が感じるジレンマはきっと
絵がまだまだ綺麗すぎるからなんだと思う。
幾日も続く死闘、まさに血と汗と脂が
にじみ、肉体だけでなく鎧も衣服も
砂まみれで血の跡で汚れているはず。
そこが物足りないんだと思います。
羌瘣がいないことの不安、
そしてそこで出てくるかあの武神が!
漫画を読んでいてあの瞬間息が止まり
思わずのけぞったような絶望感が、足りない。

でも第3シーズンをみながら
第1シーズンから見直してみた後で見ると
かなり絵に荒々しさ、手書き感が出て
シーズンが進むことの良さを感じるし
信とかの顔つきとか身体つきが
しっかりしてきたんだなぁと感じました。
第1シーズンとか今見ると
全然こどもだしつるっとしてるし
絵や動きはCGっぼいし。

NHK放送なのでバイオレンス描写に
物足りなさはある。
ただ、そうは言っても、
わかっていても
やはり楊端和率いる
山の民が現れた時はあがる!
河了貂はかわいいけど
カイネもいいけど
羌瘣いないから華がやや足りない戦だから
ここでの登場は燃えました。

ここでこのシーズン終わるかと思ったけれど
羌瘣の復讐までしてくれて良かったです。
しかし作画スタッフの羌瘣への
チカラの入れようが凄くて笑えました。

第4シーズンも楽しみです。
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