SANUKIAQUAさんの映画レビュー・感想・評価

SANUKIAQUA

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踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!(2003年製作の映画)

4.3

21年前にもなるんだ。
みんな若い。
亡くなられた俳優さんもちらほら。

踊る大捜査線シリーズは
社会風刺をこめたコメディだと思っていて
こういう作品がなくならないことを願います。

街中の監査カメラ
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室井慎次 生き続ける者(2024年製作の映画)

4.3

やりたいことをやるためには
上にいけ、偉くなれ
という和久さんの言葉
青島との約束、
それは室井さんを突き動かす
原動力になっていただろうけれど
いつしかそれは呪いのようにも
なっていたのではないだろ
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砂の器(1974年製作の映画)

4.7

半世紀前に作られた
とても残酷な
しかし強い親子の絆を感じる作品。

50年前の日本の風景や
当たり前の社会の姿をみることができ
またハンセン病などに起因する
差別の問題を今に伝える意味でも
色褪せな
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二つの光(2017年製作の映画)

4.3

「八月のクリスマス」などの
ホ・ジノ監督作品。

30分という長さがちょうどいい。
短いとは感じないほど
濃密に感じました。
恋愛映画と表するには
うまく社会に理解してほしいことを
盛り込んでくるのが
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ルックバック(2024年製作の映画)

4.4

原作を読んでいたけど
映画館の大画面でみるのは
ちょっと違うかなと思い
自宅のテレビで鑑賞。
できれば小さな画面でみるほど
いいのかなという作品かと思う。

そんな鑑賞環境だったせいなのか
人物のセリ
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.5

殺戮場面でのBGMの太鼓は
どうなんだろう。
ただ村人の興奮ぶりとは重なるけれど。

事件を知るなら当時の報道や
ネットや図書館で調べたらいい。
映画は、事件がおこる日露戦争時代の
日本の雰囲気や差別
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.5

どうすんの、これ?
と見ている間
いろんな登場人物に
ずっと思い続けました。

人間の弱さと狡さがよく描かれている。
人は自分を守るために嘘をつく。
その嘘を他人は都合よく使う。
その嘘がバレたとき
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

2.5

ありえないって言うほどじゃなかった。
あれがあれだったのも
だから何?程度でした。

起承転結の素直な作りで
謎が解けていくたびに
ドキドキがなくなっていった。

各章みたいにわける必要はない。
チン
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.7

壮大で科学的かつ詩的で人間味のある
SF作品でした。

難しい言葉や理論が挟まれるけれど
気にしすぎず見られると思います。
何が起こっていて何が起ころうとしてるのか
序盤から引き込まれました。

舞台
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室井慎次 敗れざる者(2024年製作の映画)

4.3

予想以上に味わいのある作品に
仕上がっていました。
11月公開の前編というより
下地という感じです。
いい意味で映画というより
ドラマを見ているようで
シリーズ化してみたい気持ちになりました。

劇場
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渇水(2023年製作の映画)

2.0

いい俳優と子役を揃えながら
その結末は、物語の途中に出てきた
いい人ぶりたいおばちゃん
そのままになってしまった。

制作費を集めて協賛してもらうためには
救われるハッピーエンドでなければ
顔が立たな
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スオミの話をしよう(2024年製作の映画)

4.3

マサミの話をしよう。
やりたい放題じゃねーか。( ^ω^ )

歌って踊って色んな顔の
長澤まさみさんを
堪能する一本ですね。
シリアスな役柄も勿論できるけど
コメディエンヌとしても
魅力的。

長澤
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劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室(2023年製作の映画)

4.0

東京MERなのに舞台は横浜。
色々なドラマや映画などで
東京をロケに使うのは
色々とハードルが高いんだろうと
感じます。
スカイツリーが舞台にならないんですね。

舞台は横浜ランドマークタワーと
スケ
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劇場版 奥様は、取扱い注意(2020年製作の映画)

3.5

面白かったドラマの映画化。
続編とか決着編とかではなくて
ファンのための特別編という印象。

とにかく綾瀬はるかさんの魅力を
引き出そうというのが感じれました。
静と動の両方を楽しめます。

キーカラ
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天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

5.0

アニメや映画、ドラマを見ていると
歳をとるにつれ感情移入するキャラが
変わっていったりするのだけど
この作品はいつみてもパズーやシータ目線で
物語に入ることができます。
懐かしくなるんじゃなくて
最高
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ラストマイル(2024年製作の映画)

4.6

チャップリンのモダンタイムスの時代から
僕らの社会はテクノロジー以外に
何が進歩したんだろうね。
巨大な配送センターでの
労働環境が整然と管理、運営されてて
人間らしさが排除されてて怖かった。

数字
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パレード(2024年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

お葬式が、亡くなった方のためでなく
残された人たちのためにあると
聞いたことがあります。

この映画を見ていて
これは残された人たちのための
こうあって欲しいなという
作品のように思って見ていました。
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ダイ・ハード2(1990年製作の映画)

4.1

傑作だった一作目を踏まえての二作目。
難しい課題を上手くクリアした。
航空機の燃料切れという
時間制限を加えたことが
良かったと思う。

一作目のようなボスが際立っておらず
そこが弱さになっているし
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アビス(1989年製作の映画)

3.8

後のターミネーター2やタイタニック
アバターへとつながっていくために
重要な作品だったと思う。
見るなら完全版ではあると思う。

結婚指輪は大切。
蘇生術、水泳大切。
体調管理、チェック大切。

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.4

コメディにしていいのかと
感じつつ見始めた作品でしたが
当然笑いに終始するはずもなく
皮肉をこめた社会的な作品でした。
表層的な見方しかできない人には
ただ不謹慎だと捉えることしか
できないでしょうね
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永遠の0(2013年製作の映画)

4.5

母方の祖父は出兵していない。
2人の兄が出兵していたからだ。
2人がお前は残れと言ったらしい。
祖父は警官となり
やがて米を作った。
海の近くの小さな町の
小さな家で一生を終えた。
タバコをふかし、
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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

4.0

終戦から80年。
リアルに戦争を経験した方は
かなり亡くなり
その体験の継承が課題となっていますが
その方法としてのこの映画は
ありなのかなと思う。

この映画をきっかけにして
関心のなかった戦争など
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ロストケア(2023年製作の映画)

4.4

社会の穴、考えさせられる内容でした。

将来自分も介護する側、
される側、双方になる可能性があり
尊厳ある生き方や死に方を
どう成立させるのか
非常に難しい問題だと思います。
誰があの男の行動を責めら
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奈落のマイホーム(2020年製作の映画)

4.0

こんなの非現実的と
思っていたら
こんな穴の深さ、
現実にあり得るのね。

住む場所はよーく選ばないといけないし
その時にそこにいるかいないかは
本当に運でしかないなと。

最初コメディみたいに進んで
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ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜(2017年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

高畑充希さんが歌う主題歌は
いいカバーだと感心して
映画はみてないけれども
よく聴いていました。

映画を見終わった後で聴いてみると
なぜこの曲が選ばれて
主人公が歌うのかがわかる気がしました。

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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

4.6

レナード・バーンスタインの
名前を知っていたし
数曲は知っていたけど
そんなに知ってるわけでもない。
だから見てみた。

成功した方の人生をほぼ夫婦、
家族だけに焦点を当てるのが良い。
時代ごとに記録
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キングダム 大将軍の帰還(2024年製作の映画)

4.5

原作漫画を読んでいるので
この戦いの結末はわかっている。
でもやはり辛い戦いだよね。

もう王騎将軍に尽きる!
この作品に関しては完全に主役。
大沢たかおさんが凄過ぎる。
一人の役者さんが一つの役に取
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.4

実話ベースの話は強い。
戦争の悲惨さは色々な作品で見るけれど
本当に理不尽だと思う。

偉い人、権力者が始めて
それに乗っかる奴らがいて
結局一番割を食うのは
普段そういうところから
一番遠くにいた人
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

ドキドキしながら1週間を待ち
迎えた最終回を一枚一枚ページをめくった
あの時の心臓の鼓動が甦る。

漫画は読んでいたけど
アニメは画力や演出が
それに追いついてきてなくて
あまり見てなかった。
スラム
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.7

メルギブソンじゃない
マッドマックスが想像できなくて
劇場で見なかったことを後悔した。

本作は過去三作と違い
全編走りっぱなし。
行って帰ってくるわけだけど
行きと帰りの目的が同じなのが面白い。
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.9

地平線で別れる青い空と黄色い大地
オーストラリアでしか撮れない
このアフターワールドの
マッドマックスな世界は
IMAXの大画面で楽しんで大正解だった。

ドラマがあっての爆走
生きるための爆走
わず
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アトラス(2024年製作の映画)

2.8

長すぎる。
世界観の紹介に30分
星に着いてからの冒険で30分
ボスキャラ戦からエンディングで30分で十分
AIで進化した世界の暮らしぶりなどが
魅力的だっただけに
星に渡ってからが平凡で
AIとの交
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ある男(2022年製作の映画)

4.0

自分ではどうしようもないことで
色眼鏡で見られるのはつらいよ。

ところどころカメラマンの動きを
感じてしまいところがあり
個人的に、うん?と感じでした。

柄本明さんがすごいなぁ。

喜劇 愛妻物語(2020年製作の映画)

3.9

監督の自伝的作品らしくて
自身にとっては感慨深い作品なんだろう。
けれど第三者からしすれば
なんかオチがないと思いました。

夫がクズすぎるんだけど
世の中には更なるクズもいる
大学のサークル時代から
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ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

4.2

戦中、戦後の映像とか画像って
モノクロのイメージがあるので
この作品のモノクロ化には
必然性があるかなと思う。

モノクロになると
逆に色を想像したり
見えるものがあって
カラー版と見比べてみるのは
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耳をすませば(2022年製作の映画)

2.0

キラキラしたジブリ映画の物語から10年後。
なんとも中途半端な印象。

ジブリへ絡んでないから
中学生時代も描くなら
ジブリのアニメのイメージを
全く出さないで描いた方が
良かったんじゃないかな。
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