【この夏、最高のジュブナイルをありがとう。】
6話構成のネトフリ制作アニメシリーズ。
一話につき1種類の個体怪獣と闘うスタイルで、ぶっちゃけると『ゴジラSP』に便乗して作られた二番煎じ作品だ。
しかし難解なストーリーと謎の紐解きなどで複雑に組み立てられた『ゴジラSP』とは異なり、こちらはシンプルなストーリー構成でキッズでも気軽に見やすいライトなSFジュブナイルモノになっている。
ガメラが登場するたびに『パシリム』の音楽を彷彿とさせる劇伴がゴングを鳴らして始まる怪獣プロレスが今作の見どころ。
さまざまな技を繰り出す敵怪獣を見てるだけでも愉しめる。
また人間側の会話劇もイキイキとしており、大人の男と子供達が織りなす奮闘劇は『学校の怪談』を思わせて心が躍る。
事の真相が明らかになる終盤はやや強引な展開だったけれどクレしんの『オトナ帝国』を見てる時のような畳み掛けるクライマックス感があってよき。
敵怪獣のバリエーションの多さと黒幕キャラの演技がイキイキとしてたので悪役好きにはワクワクが止まらない作品だった。
ただ人間パートのアニメーションはカクカクとぎこちなく動いてクセが強いところだけが難点。
続編を作る気満々の結末だったので続きも期待したい。