ロールシャッハ

PLUTOのロールシャッハのレビュー・感想・評価

PLUTO(2023年製作のアニメ)
4.0
憎しみの先に何があるのかΛ_Λ

漫画界の巨匠・手塚治虫原作、鉄腕アトム「地上最大のロボット」編を浦沢直樹さんがリメイク、リビルドした作品。

ロボット刑事であるゲジヒトを中心に世界最高の人工知能を持ったロボット7体が次々と破壊される事件を追うミステリー形式となっている。

紛争に参加せざるを得なかったロボット達が紛争が生み出した死神プルートゥと対峙し、自分の中から溢れる憎しみと向き合うとは何かを問いかけていたと思う。

最高の人工知能とは、99億人分のデータ→シュミレートしすぎて、目覚めない。
天馬博士は混沌をシンプルに解決するのは、偏った感情(怒り・悲しみ・憎しみ)が必要であると言っていた。

後半、アトムには偏った感情が注入されたが、"憎しみからは何も生まれない"という結論に至り、涙が自然と流れる。
人間もこれと同じで、憎しみは乗り越えて、連鎖させないのが良いのかなって思った。

スタジオM2の作画が凄い。
裏ボスで物語が締まる感じが良かった!

7体の世界最高水準のロボット
①ゲジヒト
今作の主人公。ドイツ🇩🇪一のロボット刑事。特殊合金ゼロニウムの身体と唯一の逮捕権を持つ。

②アトム
原作版の主人公。日本🇯🇵トーキョーシティの小学校に通っている。
天馬飛雄を模して製造されたが、サーカスに売り飛ばされた過去を持つ。
世界最高水準のロボットの中でも、トップクラスの人工知能(テンマ型人工頭脳)を持つ。

③モンブラン
ブランド、ヘラクレスと共にペルシア軍のロボットを駆逐。戦後、スイス🇨🇭で山岳ガイドや遭難者救助を務め、温厚な性格でだれからも愛されるロボット。

④ノース2号
紛争に参加後、トラウマに苦しむ。スコットランド🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿北部の古城で、音楽家ポール・ダンカンの執事として仕えている。戦いではなくピアノを弾きたいと言う。

⑤ブランド
前線でペルシア軍のロボットを駆逐。トルコ🇹🇷のイスタンブールで、格闘技ロボットとして民衆を魅了、ロボット妻と5人の子供を持つ。

⑥ヘラクレス
平和維持軍として前線で活躍後、ブランドと同じくパンクラチオンスーツでの試合で負けず知らずのギリシア🇬🇷の王者。ブランドとはライバルであり、親友。

⑦エプシロン
太陽の光を利用した光子エネルギーを動力源および武器にしている
徴兵を拒否し、紛争には不参加。しかしペルシア王国で戦後処理として派遣される。
戦争孤児とオーストラリア🇦🇺で暮らしている。

✴︎プルートゥ
両腕を回転させて飛行、両のツノが敵をはさんで放つ破壊電磁波は強力な武器。腰の突起から電磁性遮断ビームを張る。

✴︎ブラウ1589
青騎士/ブルー・ボン
世界で初めて、自分の意志で人間を殺害したロボット
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