ShinMakita

PLUTOのShinMakitaのレビュー・感想・評価

PLUTO(2023年製作のアニメ)
-
☆俺基準スコア:2.9
☆Filmarks基準スコア:3.9




独裁政治が続くペルシア王国が大量破壊兵器を所有し紛争が勃発。西側の大国トラキア合衆国が主となり国連平和維持軍が介入した…これが第39次中央アジア紛争である。



四年後。スイスの山火事現場で大型ロボ〈モンブラン〉の死骸が見つかった。その頭部にはツノを模した枝が刺さっていた。デュッセルドルフでロボット人権団体を主宰するベルナルド・ランケが殺害され、ユーロポール刑事ゲジヒトが捜査を開始する。ランケにもツノがあり、モンブラン殺しと同一人物によるもののようだ。手口から明らかにホシはロボット…しかしロボット法13条でロボットは人間を殺害することはできないはずだ。その後、スコットランドで兵器ロボ〈ノース2号〉、イスタンブールの格闘ロボ〈ブランド〉が破壊され、日本ではロボット人権法学者・田崎氏が殺された。世界最強のロボ7体のうち3体が消され、第39次中央アジア紛争の大量破壊兵器確認に派遣された〈ボラー調査団〉のメンバーだった人間たちが次々と殺されている。ゲジヒトは7体のひとつである〈アトム〉に捜査協力を要請するが…



「PLUTOプルートゥ」


手塚治虫のアトムエピソードをリメイクして浦沢直樹が描いたコミックのアニメ版。イラク戦争モチーフのサスペンスといったところ。
手塚治虫イズムだけでなく、アシモフが作ったロボットSFの基本もちゃんとなぞっており、どこか懐かしい感じもあるストーリー。ミステリ要素もあったりアトムの死というサプライズもあったりで飽きないね。天馬博士のミステリアスぶりも碇ゲンドウみたいでナイス。

基本的にゲジヒトが狂言回しで、刑事モノ的テイストが入っているのが俺のツボ。ブラウ1589との関係性はクラリスとレクター博士にも似ています。そして慟哭の6話…ゲジヒトに感情移入しすぎて、アニメで初めて泣いたよ。復活したアトムのいっちゃってる目もゾクゾクしたねぇ。 








…それにしても、ウランの学校の先生が武田鉄矢似の〈坂本先生〉というフザケは原作にもあったのだろうか…海外で唯一通じないネタだろうなぁ^_^
ShinMakita

ShinMakita