原作連載時に夢中になって追いかけていた世代で、今回のアニメ化にも大いに期待していました。そんな本作。
最後まで鑑賞して、なんだか哀しい気持ちになってしまいました。20世紀少年、ビリーバット等で散々言われてた事ですが、浦沢作品は語り口が冗長すぎます。今作を通して、とにかくそれを思い知らされました。
アニメーションの素晴らしさ、クオリティの高さには異論はありません。でも、この話の内容だったらトータル3時間で十分です。
今作は原作モノなのでまだ着地できてますが、実際この先生は、話を引っ張りに引っ張って、結局広げた風呂敷を畳むことが出来ない。それを30年以上も続けている…そんな作家さんなんですよね。
それでもこの人には素晴らしい漫画力がある！そんな風に思って読み続けてきたファンとして、トドメを刺された一作です…。
