現実ではない明治時代の奇想天外な物語。
鬼と人間のハーフの男「真打津軽(しんうちつがる)」はある日「輪堂鴉夜(りんどうあや)」という頸しかない不死の女性と出会う。
彼女はある者に自分の首から下を奪われ、真打にこのままだと鬼となり死んでしまうと言われ、それを阻止すべく、彼女とともに怪物専門の探偵として日本を飛び出し事件を解決しながら体を持ち去った人物を探す物語。
とにかく、輪堂の畳みかけるような話術。飄々としながらも鬼殺しとして仕事をしっかりこなす真打、なにより輪堂の忠実なメイドの馳井静句は普段は無口だけれど、輪堂を常に守り、お調子者の真打には厳しく接するやり取りも面白い。
果たして輪堂の体を持って行った人物を追い詰めることができるのか?真打は鬼にならずに済むのか、アクションもさながらやはり見どころは輪堂の探偵としての事件解決までの会話劇も見所。