1話だけでいいから普段アニメ見ない人も観て欲しい。凄まじかった。すんごいの観てしまった。
毎話のカロリーが異様に高い。
テンポの良いカット割りと声優の演技と劇伴で落語を魅せるというのが、「アニメで落語をやる意義」みたいなものを最大限に引き出している感じがして惚れ惚れした。目も耳も油断ならねぇ……。
二人の男の交錯する人生の話と、現代にも通ずる戦後のエンタメ論がいい具合に混ぜこぜになっててすこぶる刺さった。対比構造フェチ的にも死ぬほど好きな構成だった。
自分と対照的な替えの利かぬ唯一無二の相手と生きた青春に囚われてる男の話は言葉にできない良さがある、ってのはこの世の真理みたいなものだけど、それがしっっっかり描かれてて本当に刺さっちゃって刺さっちゃって5話あたりから『落語心中』ってタイトルの意味もいよいよ理解できた感じがあってぐんと引き込まれて、毎話自分の魂と引き換えにアニメを観てる感覚になってた。
すごい体験だった。
この業の深さはなんなんだ。誰かこれを観て私とこの感情を共有してくださいよ。