顔が全く見えない主人公という、あまりにも尖ったキャラクターデザインとカッコ良い予告でハードなアニメ制作業界を描くお仕事モノなんだろうなぁ……とめちゃくちゃ期待をして1話を観たものの、蓋を開けてみればなんてことのない異世界転生モノ。
異世界大喜利にアニメ監督という要素を掛け合わせただけで、捻りがない。
作画が特段良いわけでも、アクションでぬるぬる動くというわけでもなく、キャラクターデザインも凡庸で、目新しさが全くない。
何よりも欠点なのは、転生した世界に全く魅力が見出せないことと、ストーリーの根幹である「慣れ親しんだアニメ作品の世界に入り、自分の望む展開に修正する」というアニメ作品への冒涜とも思えることを、アニメ監督の主人公がやってしまっているのが本当に解せない。
このフォーマットにするのであれば、1話完結でいろんなジャンルのアニメの世界に入って、酷いストーリーや作画崩壊を修正する。という感じで、スペースダンディみたいなオムニバス形式にした方が良かったと思う。