素晴らしい…!
偉業を成した人もその人単体ではなく、そこに至るまでに研究を継承し火を絶やさなかった人たちがいるからこそ みたいなことはノーベル賞級の研究とかでもよく言われることで、本作はまさに地動説というその極北のような転換点をあらゆる含蓄を含みながら見事に描いている
人の感想は多様であって然るべきだが、本作はアカデミックに対する資質を問われていると思うくらいにひとつひとつのセリフや出来事が重厚で、僕の中では19話の「迷いの中に倫理がある」という言葉がいたく心に刺さった
この言葉は偉業を成す人も迷わず進んだのではないこと、迷いを無くしたら排除の論理が働くことを示唆している
排除の論理が働いてしまえば旧態依然とした作中のキリスト教よろしく多様性を失い停滞する
現実世界においても特に政治などの分野では右左関係なく『極端な人』というのは迷いが無い(あるいはそう見せている)故に過激な言動をとりポピュリズムにつながっていく