隠れた傑作OVA。だが配信もないし、未だ人目に触れることが少ない作品だ。（僕はDVD持ってるんだぜ。フフン)

パイオニアが制作だったがコレはレーザーディスクのプレイヤーを売るためにソフトを充実させる必要があったから。それ故に予算は潤沢だった様で、全体的に作画が凄い良い。
実制作は“銀河帝国”とあるが、コレがよくわからん。製作委員会なのは間違いないだろうが、どのスタジオが請負ったとか調べても出てこない。6､7話がaic単独制作に代わるから、やっぱりaicだったのかなぁ？


物語は第二次大戦中の中国から始まる。
エイリアンの力を利用したモジュールを巡り、関東軍と、彼らの野望を阻止するために戦う機神兵団との戦いが描かれる。
後にナチスも加わり三すくみになる。
この戦いに巻き込まれ機神兵団の兵士として成長する少年・鷹村大志が主人公だ。

キャラクターデザインはちょっと青山剛昌っぽい。マンガ的デフォルメが効いたキャラなので、全体的に古き良き少年漫画の冒険活劇という印象が強い。
メカデザインもレトロフューチャーな雰囲気が実にマッチしてる。

魅力的なキャラも多いが、群雄劇として上手く纏まっている。

脚本はアラが無くはない。
先ずエイリアンがどこから来た何者なのか？目的が何なのかさっぱり不明だ。
敵ボスとなる、関東軍大佐の新海の野心も具体的にどうなりたかったのか割と説明不足だ。
また女科学者・エバとマリアが双子だった設定を活かしきれなかったのも惜しい。

まぁそれでも今作は傑作だ。もっと多くの人の目にとまってほしい。

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