ドちんP

PSYCHO-PASS サイコパスのドちんPのネタバレレビュー・内容・結末

PSYCHO-PASS サイコパス(2012年製作のアニメ)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

もしかしてだけど朱ちゃん
狡噛さん以外の誰にもドミネーター撃ったことないね?

以下、大変頭の悪い感想に尽きる。
哲学者や社会学者の一節が作中に登場し、それを聞いただけで自分も賢くなったように感じてしまうので、バカなオタクにとって非常によくない。

ざっくりと設定も含めて支離滅裂な感想。
本作における悪人の定義は犯した罪ではなく犯罪係数と呼ばれる心の数値で決められる。そのため人を傷つけても殺めても、システムに判断されなければ善良。一方生まれたての赤子でもこの数値が基準を上回れば悪人と定義される。
この世界はシビュラシステムによって管理されている。街中に設置されたカメラやロボによって常時人間をスキャンしており異常を検知次第通報する仕組みとなっている。そのため住人はこのシステムを信頼し、依存し疑うことをせず生きている。
またこの世界の警察は厚生省管轄。厚生省といえば健康のお役所でもあるので、悪人は病気とし扱っているとも言える。ではその病気を治療するかと思いきや…容疑者は全て独房に閉じ込め、更生するための機会もあまり与えていない。そのため一度捕まると悪化するばかりで出所できた人はほとんどいない。加えていつでも毒ガス噴射でまとめて殺せる設備が整っている。とんでもない。

犯罪者だけでなく、前科のない危険な思想を持つ犯罪者予備軍を事前に逮捕できる可能性があるのはとても理想的だ。しかし先述の通りシビュラのお眼鏡にかなわなければ無罪でも悪人の烙印が押されるし、かなえば有罪でも善人となってしまう。あまりに恐ろしい。シビュラは正当か、真に人を裁くべきは誰なのかを考えさせられた作品でもある。

シビュラに適性が高いと判断され、誰もが向いてない自分にだけ向いている仕事がしたいと監視官を務める常守朱。プライドの高い彼女が現場では無力で、縢にボロクソ言われるシーンは気分が良かった。そこから狡噛とともに戦い精神が成長していく様もよい。
あと「紙の本」を読むこと。タバコのかっこよさ。
ドちんP

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