世界を壊し世界をつくる

坂道のアポロンの世界を壊し世界をつくるのレビュー・感想・評価

坂道のアポロン(2012年製作のアニメ)
4.9
親の仕事柄転校続きで学校に居場所のなかった気弱な主人公西見薫は、転校した九州の高校で、ひょんなことから関わるようになった千太郎とりっちゃんと仲良くなる。
3人が繰り広げる昭和の時代を舞台にジャズを題材にした青春群像劇。
ジャズが昔から好きだったのでいつか観たいと思っていた作品。
重厚感があり陰影がしっかりしていて、時代に忠実な綺麗とはまた違う味のある作画と、シックでダンディでポップな雰囲気に彩られたジャズを中心に回る高校生達の不安定な純愛を繊細に描いている印象でした。
この作品のジャズを通して互いの気持ちを探り合うような想いをぶつけ合うようなあの感覚がとても大好き。
音楽(菅野さん)や音響(はたしょうニさん)もさることながら作画に違和感がないのがすごいと感じる。場合によって画面をよく動かして躍動感を出し、画角をよく変え一挙一動に意味を持たせキャラクターの解像度を上げている。さすがMAPPA‼️
7話の学園祭の演奏を聴いて心動かされ久しぶりにジャズを聴き始めました。
観てない方は是非観ていただきたいです‼️
opめっちゃ好き