ガリレイドンナの6の情報・感想・評価

エピソード06
ガリレオテゾロ
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あらすじ
葉月の薬を頂戴するために忍びこんだ病院。そこにはシシーニョとロベルトが対峙していた。交戦して相討ちになり不時着したのだ。激しいブリザードの中電力が切れ、わずかな自家発電のなか、建物に人々の不安が充満していく。
コメント1件
平田一

平田一

このコメントはネタバレを含みます

『A KITE』でも見られた梅津さんのテーマというのが如実に現れた回です。 理不尽から仲間を守る力を選ぶシシーニョや、醜く弱い人間たちから奪う力を選ぶロベルト。境遇は似ていても、相容れないこの二人。ボクは断然シシーニョのような力の方が良い。 "力"というツールに対し、思わぬ形で発現した星月のペンダントの力。シシーニョやロベルトの持ってるものとはまた違う、不可思議の優しい力。それがホントにテゾロなの? 性暴力の渦中であったり、冤罪の被害であったり、梅津さんは虐げられる人を何度も描いてきた。そんな人が持てる力を持って抗う物語。前者は哀しい結末で、後者はド派手な解決だったり、色んな形でか弱い誰かの姿を描いてきたからこそ、今回の物語は結構深みがありました。 シシーニョの流儀であったり、ロベルトの過去であったり、善も悪も立ち入りできないグレーな姿も考えどころ。 こんなにも新発見にありつけて、感謝です。