つり球の4の情報・感想・評価

エピソード04
ムカついてランディング
拍手:10回
あらすじ
江の島で「元祖しらす亭」を営む夏樹の家は、皆仲良し。だが一人、当の夏樹だけはその輪から外れてしまっているようだ。それをなんとなく感じとったハルは、ある行動に出るが・・・・・・。
コメント2件
まりん

まりん

このコメントはネタバレを含みます

キャスティングも成功させケイトのことで不安定だった状態からも無事立ち直り、新たな生活を再スタートさせたユキとハル。 暗い表情でピザをかじっていた前回とはうってかわって、朝から朝食作りに花のお世話に朝釣りに大忙し。 でもその暮らしぶりは何だか充実していて見ていて清々しい気持ちになった。 自由気ままで常識にとらわれないハルの行動にユキはハラハラしっぱなしだけど、その距離を感じさせない奔放な振る舞いがかえってさくらや保には面白いと評判な模様。 とはいえ家庭の問題にまで同じ調子というわけにはさすがにいかず、ユキに禁止されていた水鉄砲を使ってしまったことで夏樹と保だけでなくユキとハルまでこじれてしまう。 釣り場から散らばっていく4人の姿にそれぞれバラバラになってしまった心が表れていてつらい。 この後入ってくる家庭の事情を何となく気にするように夏樹を一瞥するユキと、様子のおかしいユキに目をやる夏樹のカット。 2人とも目線には気付いてないのが、知らず知らずの内にお互いを思いやる関係に重なるようで良かった。 そんなユキに「なんか釣りしたくね?」と声をかける夏樹。 このあからさまな助言ではない不器用な言い方にキャラが出ていて良い。 初回のトゲトゲした姿がウソのように、回を追うごとに本来の面倒見の良さや優しさが見えてくる。 ユキと夏樹の釣りのシーンに出てくる会話は驚くほどユキとハルの現状にもつながっていて、魚を釣り上げると今までのしがらみを全て忘れてハルに見せなきゃと慌ててスマホを探す姿が微笑ましかった。 何気に毎回引きが良いユキ。 夏樹の言う通りやはり持っている男なのか。 そして帰宅後家どころか街にも見当たらないハルを夜の海で発見し、泳げないと分かっていながら海に飛び込んでしまう。 体を張った甲斐あって無事仲も修復し、いつもの2人に収束していく。 最後のユキのモノローグもあたたかいもので気持ちが和んだ。 年相応に落ち着いているように見えてラストで何やら不穏な動きを見せるアキラが気になる。 人と魚との距離感をそのまま友人間でのコミュニケーションにもなぞらえて、魚を釣り上げることと仲直りに意味を持たせるストーリーの流れが秀逸な回だった。 設定がぶっ飛んでいるからこそ丁寧な心理描写が光る。
Misaco

Misaco

あーかわいい!ほんとかわいいなこいつら!あぁー