つり球の7の情報・感想・評価

エピソード07
切なくてカウントダウン
拍手:10回
あらすじ
マグロ釣りから戻ってからというもの、ハルの様子がおかしい。釣りを「しない!」と言い始めているのだ。何かが変化し始めていた。そんな中、夏樹の誕生日がやってくる。妹のサクラを始め、皆でお祝いするのだが当の夏樹は浮かない顔で・・・・・・。
コメント1件
まりん

まりん

このコメントはネタバレを含みます

前回に引き続き一向に調子が戻らないハル。 自我を失ったことを恐れているのかあれだけ楽しそうにやっていた釣りからも離れようとする。 言葉は分からなくても感覚的な痛みを覚え胸に絆創膏を貼る姿が切ないような愛おしいような。 そんな中誕生日を迎える夏樹のためにさくらを中心に準備を進めるユキたち。 夏樹は複雑そうな表情を浮かべつつ家族や友達に囲まれそれなりに和やかな誕生会を送るが、保のバスプロの一言が逆鱗に触れ一触即発の事態に。 店を守りたい夏樹と夏樹には自分の人生を生きてほしい保のすれ違いがつらい。 さらには暴走した漁船とぶつかるのを回避するため激しく揺れた船からさくらお手製のブレスレットが海に落ちてしまい、このことがきっかけで夏樹とさくらの仲にまで大きな亀裂が。 ユキは場を離れようとする夏樹の前に立ちはだかるが、「お前に何が分かるんだよ」の言葉にはさすがに何も返せない。 かつて宇宙人には自分の気持ちは分からないとハルを遠ざけたときと同じように、自分が拒絶される側になって初めて分かる突き放されたようなどうしていいのか分からなくなるような感覚。 以前のユキだったらこういう行動には出なかったろうなと思うと感慨深いものがある。 それでも何か動かなければと思い立った矢先に飛び込んできたのはさくらの行方不明の知らせ。 そしてはいのはいの〜と踊り狂う漁師たちを乗せた船が何艘も動き出し、江ノ島に近づく異変を映し出したままEDへ。 全体的に重たいムードが漂う中、異彩を放ちながらも不思議と輪に馴染むアキラとタピオカの存在が大きな癒しとなった。