つり球の12の情報・感想・評価

エピソード12
さよならのフィッシング
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あらすじ
神社から持ってきた伝説のルアーが壊れてしまった。窮地に立たされるユキたち。皆を巻き込まないため、一人で“あいつ”のところへ向かおうとするハルを制しながらも、ユキは対策を考える。結果浮かんだ答えは?そして4人のラストフィッシングの行方は・・・・・・?!
コメント2件
まりん

まりん

このコメントはネタバレを含みます

江ノ島の釣り少年たちが本当に世界を救うとは。 囮になる決意を固め舳先へ立つハル。 明るく振る舞いつつ手を胸元に置く仕草に悲しい気持ちが表れている。 そんなハルに対して「枯れさせない!」とまっすぐ咲いた花を守るため頭をフル回転させるユキ。 古い伝説から答えを導き出し最終手段としてハルをルアーとして海に投げ込む。 ミサイルの発射を知っても家族や仲間を信じて最後まで自分たちでやり抜くことを決意し引き返すことはしない。 夏樹からハルへ渡されたブレスレットやハルからみんなに向けられた水鉄砲など、4人の固い絆を感じられるシーンが詰まっていて胸が熱くなった。 大物はあと少しというところで江ノ島踊りの魔の手が島民だけでなく船内のタピオカにまで迫ってくる。 そしてついに「あいつ」を釣り上げることに成功。 噴き上がる魚の群れとともに台風も消え、人々も我に帰りハルとココも無事生還。 手のひらの中にはあれほど苦労して釣り上げたとは思えない小さな魚が。 しかもアキラに乾燥機の熱風をかけられるとなんとウララというシャイな青年に変身。 意外な終息を見せた騒動の後にやって来るお別れのときは、つり球らしい明るく爽やかな「さようなら」。 それぞれのキャラの後日談を描きつつ、最後転校生として再登場したウララに対するユキは以前より前向きで一歩成長した様子。 そして一足遅れて来た転校生は宇宙人・ハル。 1話のユキのように内向的な雰囲気のウララに今度はユキが釣りを教える側となり、ハルや江ノ島のみんなに囲まれた新しい生活が始まるんだろうな。 地球のピンチを救うというダイナミックな展開から日常に収まっていく、でも自分自身は「ちょっとだけ変われたかもしれない」。 王道だけど非常にきれいなストーリーのまとめ方に感動。 つり球が終わってしまう寂しさはあるけれど清々しい気持ちになれる最終回だった。
Misaco

Misaco

転校生に始まり転校生で終わる。当たり前みたいに再会してアハハって笑いあって少しだけ前へ進んで、それだけのやり取りに泣けた。
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