常に悲しみがつきまとう恋愛モノ。
最近のアニメに無い、話がどこへ行くのか分からないドキドキとワクワクで結構楽しめた。リアルな雰囲気の恋愛の話で面白い。
ただ、ウジウジしてばかり、回想多過ぎ、説明だらけで観るのが辛くなった。座り芝居も多い。話が進展しない、そういう話なんだけど、変化もしない。
群像劇は複数の視点を追うから各視点がぶつ切りになって感情が繋がりにくい。その分、客観的に登場人物を見れるんだけど、今作は感情移入をさせようとする。方向性が間違ってる。
それぞれがなぜ好きなのかが不明。「好きになった後」の話だから特別重要じゃないけど、多少は欲しい。
物語の起伏を考えたら好きになるところから描いても良かったんじゃないか。
はたしてあの結末で良かったのか。
物語的には正しいと思う一方で、でもご都合主義というか、作り手がキャラを救いたいって気持ちに流されている様にも思う。仮にそうなら晴の事が好きだったカメラマンはどうなるのか…
何か、大人の2人が気を遣って子供の2人の為に「大人の決断」をした様にも見える…
まぁ、あれもまた「勘違い」かもしれないって余地はあるけど。それでも僕らは空回りしながら生きていく、みたいな。