アイドルとファンの関係、距離感や心情が事細かに描かれている作品だった。ただ、理想的なものばかり見せるのではなく、様々なトラブルを通して、アイドルとファンの心情が繊細に描かれている。中でも、えりぴよと舞菜のすれ違いは、実に愉快だった。
私はアイドルの追っかけをした事がない為、ほとんどアイドルについて分かっていない。だが、本作を通じて、アイドルとは、ファンが見ている世界そのものなのだと感じた。近いようで遠く、遠いようで近い距離感。そして、自分が推しを支えようとするファンの熱量と、期待に応える為に頑張るアイドル。地下アイドルの物語ということもあり、これらが上手く表現されている作品だと思う。
