ミームフレーム社の根幹であり、人類の未来を握る鍵のひとつであり、そして、レイシアの生みの親とも呼べる存在である超高度AI「ヒギンズ」。アラトとレイシアは、ヒギンズに触れるため、巨大な地下施設を進む。そこには人類の想像を絶する「未来」の置かれた場所……。
ヒギンズの置かれた地下施設で、アラトとレイシアの前に、またも立ち塞がるメトーデ。敵対する超高度AIによって送り込まれた、スノウドロップの脅威も迫る。激化する闘争の中、アラトとリョウは、人類として精一杯の責任を果たそうとする。
地下施設に舞い降りた、半人半鳥のスノウドロップーーそれは超高度AIが思考の果てに生み出した、もはや人類の存在を必要としない異形の魔物。レイシアはスノウドロップの動きを止めるため、hIEの行動を制御するクラウドシステムへの介入を試みる。それは人類全体に絶大な影響を及ぼす行動だった。
「未来」を選ぶため、ヒギンズ格納施設の心臓部へと続く道を進むアラトとレイシア。互いに寄り添い、支え合う姿は、もはや「ひとつ」の存在のよう。 だが、ふたりに残された時間はもう僅かであった……。
近未来、社会のほとんどはhIEと呼ばれる人型ロボットによって形成されていた。ある日、17歳の少年・遠藤アラトは、hIE・レイシアと出会い、彼女とオーナー契約を交わす。1人と1機の出会いは、…
>>続きを読む