映画悲報

ブギーポップは笑わないの映画悲報のレビュー・感想・評価

ブギーポップは笑わない(2019年製作のアニメ)
4.3
自分が中学〜高校の受験戦争の敗残兵としてテレビや漫画を禁止され、スパルタ塾に放り込まれ連日の居残りの帰り道に寄ったTSUTAYAやケングスロード、CD屋やレンタルビデオからDVDに変わる頃の世紀末〜新世紀の頃、店頭にある販促用フリーペーパージュディマリやプッチモニと一緒にこの「ブギーポップ」や「ハーメルンのバイオリン弾き」みたいな田舎のテレビじゃやってないアニメやOVAの紹介をちらっと見た

当時はエヴァのようなアニメや映画ではサイコサスペンスやリングの様なホラーが流行りまくり、レクター博士やセブンで映画館やテレビでは賢いサイコ殺人鬼が派手な殺しを手掛けまくったり、「リングの貞子」を筆頭に恨み呪いの強力なオバケがバッドエンド鬱エンドに視聴者を誘い、ドラマでは野島伸司筆頭にとにかく不幸に遭う物語がバンバン放送されとにかく暗かった一方、インターネット黎明期の「レイン」で描かれたようなアンダーグラウンドな世界があったりととにかく得体の知れない世界の広がりと閉塞感といった要素が相反するけど同居していた
現実でもバブル崩壊からの暗いニュースにいじめ自殺や陰惨な事件がオウム真理教に酒鬼薔薇聖斗など筆頭にしょっちゅう報道されてもうとにかく狂っていた

その当時の雰囲気をオープニングから音方面では完璧に再現できていると感じましたし、話がわかりにくいって言われてるけど、当時のガチガチの、排他的な分かりにくい世界観(に見えたアニメ)に厨二病丸出しな感じを覗き見する感じで楽しめたし、主演はじめ声優の熱演だったり、埋もれさせるのは惜しい