バンコク ローマ ＮＹを舞台に一夜にして殺人事件の容疑者となったフライトアテンダントの女性が事件の真相にせまる。おもに第１話と第２話までは、手短に事件発生までを観光映画の雰囲気でスピーディーに描き出し完璧。また朝目覚めたら隣に死体があり見に覚えのない状況に追い込まれた主人公がさてどうするか...という一種の謎解きもの特有のスリリングさが全編にある。が、一見主人公に濡れ衣を着せた何者かを最終話までに突き止める本格サスペンスの体裁があるが、酒好きでお調子者、馬鹿の三拍子が揃った主人公の言動が、ブッ飛び過ぎてて回を重ねるごとに主人公とまた周囲のストーリーが進まない者たちとの会話劇が無性にいらついてくる。また主人公のあらゆる"逃げ癖"に対してアルコール依存や現実逃避などの問題に手を伸ばしてる風だが、単純にそれ自体が謎を解き明かす本質へ結びついてないため単なる要素としかうつらない。本質が解明されてもカタルシスを感じないのは、全話中の回数の中盤 取り返せないほどのストーリーが停滞するグダグダぶりがおそらくは原因だろう。これでシーズン２をどう展開するか、逆に気になる。
