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半径5メートルのカーネルのレビュー・感想・評価

半径5メートル(2021年製作のドラマ)
3.6
半径5メートル、のように身近な出来事を、自分が記したんだと胸を張って言えるように、自分らしさとは何かを考えながらモノを書くことに、芳根京子演じるヒロインは実に真摯に向き合うこととなりました。
いいドラマでした。
各エピソードも実にタイムリーで、上手いとこ突いてきました。
尾美としのりと片岡礼子の熟年夫婦が襖越しに話すシーンには泣かされたなぁ。
北村有起哉が演じるMtFの香織は素晴らしかった。香織の娘との話も含めドラマ制作にジェンダー指導が入っているのにも好感を持ちました。北村有起哉の演技は忘れられないだろうな。
そしていつの間にやらすごい貫禄の永作博美に拍手!演技巧者とは知ってましたが味が出てきたねー。
物語の主軸と並行した軸が芳根京子のフーミンと毎熊克哉の山辺くん。
第1話での可愛すぎる寝顔からの2人のシーンにはニヤニヤが止まらなかった!
最近の毎熊克哉は強面脱却が成功してるんだか否か微妙だったけど今作ではイチャコラするのも板についてきた感じ。相手の芳根京子のチカラも大きいかな。
それでもどこか上から目線の山辺くんは、2人の関係をあーすることが出来ただけ、いいヤツなんだろうな。素直だよ。(宝子さんが2人の部屋に来た時に、なんの衒いもなく、お構いもしませんで、と普通に挨拶する山辺くん、良いよ!)
2人とも仕事、恋愛、パートナーをどれも捨てることなくやっていけるようになるかなーと、色々なことの行く末に希望が持てる作りのドラマで良かったです。

自分が自分でいられるように。


山辺くんが転がり込むフーミンの部屋が雑然としていながらも何気に気に入っています。
2人の職場である出版社。のあの部屋………。あんなステキな会社あんのか!(いや、ない、はず)
塚本晋也監督演じる絵本作家、可愛い!
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