青い御伽噺

イエロージャケッツ シーズン1の青い御伽噺のレビュー・感想・評価

4.8
久しぶりにめちゃくちゃ面白いドラマを観た!って思える作品!

2021年と1996年が交錯しながら、過去の謎と現在の新たな事件の謎が少しずつ解けていく新感覚サスペンスであると同時に、ほぼ女子高生だけで森での生活を余儀なくされたサバイバルものであり、さらにはオカルト、ホラー、ミステリーの要素を取り込んだ傑作ドラマシリーズ。

1996年。高校の女子サッカーチーム“イエロージャケッツ”のメンバーを乗せた飛行機が墜落。

山の中に取り残されたメンバーは森の中で自給自足の生活を余儀なくされる。

それから、25年後。

1年半のサバイブを生き延びた元イエロージャケッツの生存者はそれぞれ問題を抱えた生活を送っているが、生存者の1人が自殺した事で新たな事件に巻き込まれていく…

というのがザックリしたストーリー。

このドラマは本当に見どころが多いが、1つはキャラクターの魅力!

96年のパートでは墜落で生き残った数人の女子高生と2人の男子、唯一の大人である男性コーチが森の中でサバイブしていくのだけれど、各キャラクターがキチンと個性があって、それぞれのキャラクターの配置が本当に絶妙!うまい!!

10代女子の人間関係や悩みなどをリアルに描きつつ、厳しい森での生活を見どころ満載で描いている。

そして、2021年のパートでは事故から生還した数名の生存者が心に傷を抱えながら生きている姿を描きつつ、新たな事件に巻き込まれていく不安と恐怖を絶妙なバランスで描いていて、本当に凄い。

更に豪華なキャストにも注目!

個人的に大好きな映画『乙女の祈り』のメラニー・リンスキー、『ナチュラルボーンキラーズ』のジュリエット・ルイス、『バッファロー66』のクリスティーナ・リッチなどが大人パートをガッチリ支え、女子高生パートはエラ・パーネル、ソフィー・サッチャー、ソフィー・ネリッサなど実力のある若手女優が固めている。

個人的にはクリスティーナ・リッチが演じるサイコパスなキャラクターが大好きです!

そして、音楽が素晴らしい!

90年代の名曲が毎回かかるんだけど、めちゃくちゃセンスがいい。

サスペンス、ミステリー、ホラー、オカルト、青春と様々な要素を詰め込んでるのに、全然ごちゃごちゃした感じがしてないのも凄い。

これだけてんこ盛りで、時間軸も行ったり来たりしてるのにややこしくない!これも凄い。

『ツインピークス』にも通じる摩訶不思議な世界観や狂気まあり本当に面白いドラマでした!

シーズン2楽しみすぎるー!!!
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