笑って泣けるって本当にあるんだな。今期どころかここ最近で一番、キラリと光る物語。昨日見たばかりでまだまだ興奮冷めやらない。
初めは軽い気持ちで見始めてたけれど、回が進むにつれどんどん熱中してしまった。
まず、松坂桃李は何でこんなに陰キャが似合うのか。その松坂桃李扮するももちがカニカマ先生に出会うことで、憧れから恋になり、そして、少しずつ周りの人達とも交流を深めていく様が自然で無理なく入ってくる。そして、井浦新のおじ巴の上手いこと。初めはももちとの2人の場面はビジュアル的にどうなんだろうと思ってたんだけれど、もうカニカマ先生にしか見えない。普通の可愛らしいカップルに見える。だから、初めてマサオになった時はすごい衝撃だった。麻生久美子のカニカマ先生は女王様気質でちょっとワガママだけれど、他人を思いやれる漫画家としても一流なステキな女性がよく似合う。
それだけでなく、巴の元旦那で編集者の高見沢には本当に笑わせてもらった。脇を固める人達の個性もすごく良くって、語りきれない。
ももちを中心にスーパーの人達から編集部、巴のお母さんと繋がっていく過程とももちがその繋がりとともに成長し、自分の思いが伝えられるようになっていく様子に温かい気持ちになる。
所々に良い台詞があって、心に響く。
物語のテーマは愛する人を失ってしまったらと重いのだが、ファンタジー要素とコメディをふんだんに、でも、だからといって現実感がなくわけでなくとても絶妙な塩梅だった。
憑依の理由も普通ならえっー！？と呆れちゃうかもしれないが、このドラマだから成り立つ。逆に、そっかぁ、それならまた当たるといいねと思ってしまう。
大事な人を失ってもきっとどこかで見ててくれる、前を向いて今を大切に生きようと思わせてくれるステキなお話。
と、いろいろ書いたけれど、コメディのところはゲラゲラ笑えて、ニヤニヤして、切ないところもあって、号泣もしてって気持ちがグッと入り込んでしまう感情の忙しいドラマだった(^_^;)
でも、これは見てホントに良かった！！
