『スーパーゆめはな』で青果担当として働く桃地のぞむ(松坂桃李)。何をしても鈍くさく不運な彼は、 運んでいたトマトをうっかりぶちまけても、清掃員の田中マサオ(井浦新)には舌打ちされ、手助けもしてもらえない。夢や目標も、まして恋愛願望もあるはずもなく…唯一の楽しみは、大好きな漫画 『SEIKAの空』を読むこと、というなんとも地味すぎる日常を送っていた。 一方、『SEIKAの空』作者・蟹釜ジョーとして執筆活動に励む唯月巴(麻生久美子)。世間の人々 は“蟹釜ジョー”を男性だと思っており、ストーリー展開に悩んだり、ときにSNSでアンチから攻撃を受けたりしながらも、『週刊少年マキシマム』副編集長であり元夫でもある高見沢春斗(三浦翔平)のサポートを受けながら、人気を確固たるものにしていた。 そんなある日、2人はまさかの出逢いを果たす。 スーパーのレジでクレーマーに絡まれていた桃地を、華麗なキックで救ったのは、なんと買い物途中だった巴。この出来事を機に、運命の歯車が回り始める――。 以来、巴の正体が気になり、また会える日を心待ちにしてしまう桃地。数日後、偶然にも巴と再会を果たした桃地は、なぜかあれよあれよという間に自宅に招き入れられ、衝撃の事実を告げられる。 ――「蟹釜ジョーは男じゃないの。私なの。」 世界一尊敬する大ヒット漫画家を目の前にし、感動のあまり言葉を失う桃地。あまりにも純粋なファン心を買われたのか、突如巴に高額バイトとして雇われることになる。トイレットペーパーを買い出し、風呂を掃除し、食事を作り、電球を変え…時にご褒美として、まだ世に出ていない『SEIKAの空』の原稿を読ませてもらい涙する日々。 セレブすぎる巴の生活に理解が追いつかない桃地だが、徐々にこの“シンデレラボーイ生活”にも慣れ始めた頃…2人の恋は、突然に終わりを告げる――。 なぜ彼女は、おじさんになったのか――。 たとえどんな姿でも、僕はあなたに恋をする。 果たして、桃地と巴の運命は…!?
初めての沖縄旅行に向かった桃地のぞむ(松坂桃李)と唯月巴(麻生久美子)だが、搭乗する飛行機がなんと事故に遭遇…!搬送された病院で目を覚ました桃地は、巴が亡くなった…というニュースを目にして茫然と立ち尽くす。 そんな桃地に、泣きながら話しかけてきたひとりのおじさん(井浦新)。猛烈な力で桃地の腕をつかんだおじさんは、涙と鼻水を流しながらこう言った――「桃地、私、巴なの」。 到底信じられるわけもない状況に、恐れ慄き、おじさん(=オジ巴)の腕を振り払い、逃げ出す桃地。しかしなんとそのおじさんは、東京に戻ってきた桃地の自宅までついてきて、半ば無理やり家に上がりこんできた…!? 一方その頃、『SEIKAの空』を連載する『週刊少年マキシマム』編集部は、蟹釜ジョー(=巴)急逝の報に揺れていた。副編集長であり、巴の元夫でもある高見沢春斗(三浦翔平)は涙を隠して気丈にふるまいながら、蟹釜ジョーの訃報を世間に公表すべきだと主張。遺族でもある巴の母・妙(岸本加世子)の許可を取り、お別れの会なども計画しようという話も持ち上がっていた。 この“おじさん”は何者なのかー。 もしかして新手の詐欺なのか?僕は騙されているのではないだろうか…? 勘ぐりながらもうっかり、巴と名乗るおじさんと同棲生活をスタートさせてしまう桃地。そんな中、突然訪ねてきた高見沢から、巴の葬儀の日程を知らされることに。 「私が本当に死んでるのか確かめたい」―そう頼み込まれた桃地は、巻き込まれるような形でオジ巴と共にお通夜に参列することに。 しかし、なんと突然オジ巴が「ママ―!」と号泣絶叫して走りだしてしまい、お通夜は大パニックに…!? 果たして“変なおじさん”の正体とは…? 桜舞い散る中で、桃地が交わした“約束”とはー。
桜の花びらが舞い散る中、号泣するおじさん=オジ巴(井浦新)の姿を目の当たりにしてしまった桃地のぞむ(松坂桃李)。なぜだか自然と手が伸び、その頭をなでたのち、桃地はこのおじさんが巴(麻生久美子)である、ということを信じてみようと決意する。 しかし、調子に乗ったオジ巴にいざなわれ、そのまま2人は銭湯へ。まだキスもしたこともないのに、混浴!?裸を見てもよいものか、いや自分こそ見せてもよいものか…とモチャモチャ悩んでいるうちに、オジ巴はさっさと服を脱ぎ始めてしまい…? その頃、桃地の勤務先『スーパーゆめはな』には、巴の元夫で『週刊少年マキシマム』の副編集長・高見沢春斗(三浦翔平)が現れる。巴の死後に『SEIKAの空』の最新話の原稿がストレージにあがったことを不審に思って、桃地を問い詰めに来たのだ。しかし、オジ巴が「私が蟹釜ジョーなの!」と訴えるも、全く耳を貸そうとしない。それどころか、巴の自宅から愛用のタブレットがなくなっていることに気づいた高見沢は「巴はどこかでまだ生きているー!」と考え、編集部や上司が止めるのも聞かず、巴を見つけ出そうと飛び出してゆく! 一方、自らの通夜以来、母親・妙(岸本加世子)のことが心配なオジ巴は、桃地に様子を見てくるように命令。しかし桃地は妙に「イタコ詐欺ではないか?」と疑われる羽目に…。 そんな中、スーパーに買い物に来たオジ巴は、突如エグゼクティブ真二(六角慎司)に話しかけられ、なんとこの“おじさん(マサオ)”には妻子がいて、借金があったという事実を聞いてしまい…? 謎に包まれていた“田中マサオ”の素性とは一体…!?
捻挫したオジ巴(井浦新)をおんぶして歩いていたところ、突如背後から叫び声が…! おそるおそる振り返る桃地のぞむ(松坂桃李)の仁王立ちしていたのは、なんとオジ巴の“外身”=田中マサオ(井浦新・二役)の妻・田中帆奈美(MEGUMI)だったー。 おんぶにいたるまでのイチャイチャもすべて目撃されていたようで、「桃地と自分の夫が不倫をしている」「2人で駆け落ちするために家を出たに違いない」と勘違いしてしまう帆奈美。必死の弁明もむなしく、オジ巴は強引に田中マサオの家に連れ帰られてしまう…。 オジ巴不在の生活に、思っていた以上に寂しさを感じる桃地。そんな彼の前に、今度は唯月巴(麻生久美子)の元夫で『週刊少年マキシマム』の副編集長・高見沢春斗(三浦翔平)が現れる。巴がまだどこかで生きているのでは…と疑う高見沢は、「蟹釜ジョーがどこにいるのか教えてほしい」と、まさかの土下座…!?「あのおじさんが蟹釜先生なんです」と何度も説明するも信じてもらえず、しまいには桃地も土下座をする珍妙な状況に…!? 一方、“田中マサオ”のフリをして田中家に帰ったオジ巴は、息子の優太郎(窪塚愛流)と鉢合わせし、マサオの残した“遺書”のような日記も発見し、更にはマサオと帆奈美の夫婦に隠された“秘密”を知ることに…。 そんな中、急遽デートに出かける桃地とオジ巴! 原宿の竹下通りで、クレープを食べ、バナナジュースを飲み…スーパーゆめはなの仲間たちの助言通りにプランを進める桃地だが、不測の事態の連続で…!?
オジ巴(井浦新)が“唯月巴(麻生久美子)=蟹釜ジョー”であるという事実に、ついに気づいた高見沢春斗(三浦翔平)。そのまま熱烈にオジ巴を連れ去ってしまい、ひとりアパートに取り残された桃地のぞむ(松坂桃李)は、ぼう然とする。 巴と高見沢が元夫婦だったこと、しかもお互い嫌いになって別れたわけではないこと…もわかってしまい、桃地は初めて、自分の心の中に“もんもん”とした感情を覚える。 翌日、高見沢は“蟹釜ジョーが生きている”と世の中に公表すべきだと息巻くが、『週刊少年マキシマム』の編集長・生馬忠士(角田貴志)らは全く信じようとしない。さらに、高見沢の熱烈な愛はとどまることを知らず、ついには休日にはオジ巴を“復縁デート”に誘いだし…? 一方、『スーパーゆめはな』でも、オジ巴と高見沢のことが気になり、奇怪な行動を繰り返してしまう桃地。常軌を逸した桃地の様子を心配した、郷田ひと子(猫背椿)ら仲間たちに、その気持ちは“嫉妬”だと指摘され、“本気で好きなら諦めるな”と背中を押された桃地は、なんと高見沢に堂々とライバル宣言。 「もともと俺の妻だった。これ以上、巴に近づくな」 「イヤです。いまは…僕のものですー!」 ついに、オジ巴を巡り、地獄の三角関係バトルが幕を開ける…! 人生初めての“やきもち”に、戸惑い、翻弄される桃地。 元夫でもある高見沢は、強敵として立ちはだかり、ついにはフラダンス対決にまで発展!? ありのままの君でいい、それなのにー。 果たして、恋の三角関係の行方は…!
「やりなおそう俺たち、愛してるー。」 オジ巴(井浦新)が元夫である高見沢春斗(三浦翔平)とキスする瞬間を、目の前で目撃してしまった桃地のぞむ(松坂桃李)は、ショックのあまりその場から走り去る。必死で追いかけて弁明をするオジ巴だが、桃地はアパートにこもり、固く扉を閉ざしてしまう。 一方、ついにオジ巴は『週刊少年マキシマム』の編集部に乗り込み、「自分が蟹釜ジョーだ」と直訴。突如現れたサングラス姿のおじさんに、編集長の生馬忠士(角田貴志)ふくめ一同が唖然。絶筆となったはずの『SEIKAの空』の再連載を巡って、運命の歯車が再び激しくまわりはじめる。 また、田中マサオ(井浦新・二役)の家族との関係にも変化が…。帆奈美(MEGUMI)はついに、息子の優太郎(窪塚愛流)に真実を打ち明けることを決意。“父親の身体の中に、蟹釜ジョーがいる”と知った優太郎は、衝撃に打ちのめされるも、まさかの弟子入りを志願することに…!? 更にオジ巴は、田中家の今後を見据え、帆奈美に“ある約束”を提案する。 そんなある日、桃地はスーパーゆめはなで、同僚・水出(阿南敦子)のスマホをたまたま見てしまい、彼女の正体が蟹釜ジョーの激しいアンチ“マディウォーター”であることを知ってしまう。いつも優しい彼女が一体なぜ・・・?理解できないまま、桃地の脳みそはキャパオーバーしてしまい…。 しかし、突如事態は急変する。 倒れるオジ巴。 桃地はついに知ることになる。 僕たちの恋には、タイムリミットがある―?
「巴さんが好きです」 やっとその言葉を口にした桃地のぞむ(松坂桃李)は、ベッドの上でオジ巴(井浦新)に覆いかぶさり、ついにキスを………しようとしたその瞬間。オジ巴の口から思いもよらない言葉が飛び出す。 ――「誰だ、お前。」 そのまま突き飛ばされ、ベッドから転げ落ちる桃地。「ここは沖縄なのか?」「俺は死んだのか?」とうろたえるオジ巴の姿を見て、脳裏にある事実が浮かび上がる。 まさか、田中マサオ(井浦新・二役)が、帰ってきた…? 動揺のままに肩を掴み、「巴さん!蟹釜先生!」と叫ぶ桃地の剣幕に慄いたマサオは、その腕を振りほどき、裸足のまま巴(麻生久美子)の家から逃げ出してしまう! あの日、自ら命を絶とうと沖縄に向かっていたと思われるマサオ。いま彼に死なれてしまったら、二度と巴には会えなくなってしまう――!?焦った桃地は、なぜかライバル・高見沢春斗(三浦翔平)、そしてマサオ本人をよく知るエグゼクティブ真二(六角慎司)を呼び出し、共にマサオを探すため、夜闇を走りだす――。 ほどなくして発見されたマサオは、またも突然、オジ巴に戻る…! マサオの魂はオジ巴の中で生きている――だとすればこの先、どうなってしまうのか?不安を抱いたオジ巴は、とにかく『SEIKAの空』を書かなくては、と執筆作業に没頭しはじめる。 一体何をきっかけに“巴とマサオ”は入れ替わるのか。桃地と高見沢は“入れ替わりの法則”に思案を巡らせるが、答えは出ぬまま時は過ぎてゆき…。 次第に増えていく「マサオ」としての時間――。 マサオには帆奈美(MEGUMI)、優太郎(窪塚愛流)という家族がいて、幸せを願わねばならならないとわかりつつも、葛藤する桃地。 そんなある日、『SEIKAの空』の連載に穴が空くことを懸念した高見沢と木之崎眞(藤枝喜輝)は、なんとか「オジ巴」に戻って来てもらうべく、一縷の望みをかけて、なぜかマサオを銭湯に連れ出し…!? これは神様がくれた奇蹟…? 迫るタイムリミット、僕と彼女に残された時間は、あと僅か。 最後に、君に伝えたいことがある――。 果たして、桃地と巴は、あのとき出来なかった“キス”をすることができるのかー?
「好きです、好きです、愛しています」 ついにプロポーズを果たした桃地のぞむ(松坂桃李)は、輝く夕日の中、そのまま唯月巴(麻生久美子/井浦新)と初めてのキスを交わす。 あのとき出来なかったキスー。 しかしこれが、桃地がオジ巴に会った“最後の時間”となった――。 そんな事実には露ほども気づいていない桃地は、スーパーに戻り、キスを果たしたことを『スーパーゆめはな』の仲間たちに報告。大はしゃぎする面々、その事実はあっという間に高見沢春斗(三浦翔平)にまで伝わり…? そんなある日、高見沢から『SEIKAの空』が最終回まで一気にアップされていると電話が入る。気づけば最後にキスをしたあの日から、オジ巴は現れず、ずっと田中マサオ(井浦新)のままだという事実に気づく桃地。 浮かれた気分は一転、嫌な予感がよぎった桃地は慌てて巴の自宅へ向かうが、そこに巴の姿はなく、部屋はきれいに片付けられていて…? 一方その頃、妙(岸本加世子)や高見沢、東源出版の生馬(角田貴志)のもとに、突然ハイテンションなオジ巴が現れて…。 なぜ彼女はおじさんになって、この世に舞い戻ったのか…? すべての秘密がいま、明かされる。 「巴さんに会いたい…!これでお別れなんて嫌だ…!」と奔走する桃地。 別れはいつも突然で。 ごめんねも、ありがとうも、大好きも。伝えたくても伝えられない―そんな日は突然やってくる。あのとき愛していると伝えておけば―。 果たして、桃地と巴が迎える恋の結末はー? 奇跡の愛の物語、ついに完結―。
このレビューはネタバレを含みます
井浦新↔︎麻生久美子が自然になりすぎてあっという間に受け入れちゃう不思議なドラマ…。かわいい。違和感感じさせなくてすごい。とてもかわいい。
蟹釜先生の性格は麻生久美子が間に入ることでよりいいキャラ…
一歩間違えればトンチキドラマなのに、全くトンチキしてなかった。素晴らしかった。製作陣キャストあっぱれ。深ドラでこんなメンツいいのやばい。井浦新のお芝居完璧すぎる。カニカマ先生にしか見えない凄すぎる。…
>>続きを読む