ヘッドハンター
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職業柄、とても興味があって、こちらもおもしろかった。
キャストが豪華だったのもあるけど、一話一話の転職に至るまでがかなりリアルで生々しい。
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「あなたの値段、知りたいと思いませんか?」
「あなたの大切なものは何ですか?」
ずっと働いてたら思考停止して考えないことだからこそ特に中年期には刺さるんだろうし、プライドも出てくるだろうなーと。
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1話完結に見せかけて裏でストーリーが動いてて、最後までブレないサカス社長がすごくよかった。
終わりが少し雑っぽく見えたから、あと1回放映欲しかったなー。
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転職や会社事情からその中で働く人、劣悪な会社内の状態、上に立つ人、政治に携わる人などの負の部分をヘッドハンターという切り口から問題視し、一石を投じていく脚本でなかなか視点が新しい。
いずれもタイムリーなのに置いてけぼりにされがちだったからこそ、そこに遠慮なく切り込んでいく点も含めて凄いドラマだった。
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毎回考えさせられると同時に、働く上でも生活する上でも勉強になることが多かったのが印象的。
中だけでなく外も見ること、「会社として」だけでなく、「自分として」も同時に大事にしていきたいなと改めて思えた。
(自分として、には自分を取り巻く環境もあるので、家族とかも入ってくる)
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徳永えり(以前から存在は知ってはいたが)という素晴らしい女優を発見できたドラマでもある。