かんやん

メイドの手帖のかんやんのレビュー・感想・評価

メイドの手帖(2021年製作のドラマ)
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原作の自伝を読んでいたので、全10話のリミテッド・シリーズにするのに、ここまで脚色する必要があるのかとある意味で感心した。

一時間半くらいのシンプルな映画で良いんじゃないのか。

とはいえ、アンディ・マクダウェル演じる母親のキャラが強烈である。全然話を聞かない、頼りにならない、当てにならない上に、多動。あんな母に育てられたら、子も病むんじゃなかろうか。主演女優の実のお母さんなんですってね。もうすっかりおばあちゃんだ。

ヒロインは子を連れてパートナーのハラスメントから衝動的に逃れ、貧困に陥りシェルターで暮らし、掃除の仕事をする。パートナーと和解し、振り出しに戻る絶望がリアルだ。彼女の振る舞いは時々軽率だし、誤った選択をするところもリアル。

でも、なんだかんだいって、結局最後は善良なお金持ちに助けてもらっているのがどうなんだろう。現実はそんなに甘くないよ。
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