確かに辛い内容だけど、ずーっと暗くてどんよりしているわけではない。娘はもちろん、主人公がずっと明るく前を向いてるから。
理不尽で悲惨な現実を突きつけられた時、表情を変えずに感情を押し殺すようなシーンが多くて印象的だった。頼ればいいのに頼らない、1人で抱え込む彼女の性格がよく出ていると思う。
親から受け継いでしまったもの、もテーマになっていると思うけど、個人的には必ずしもそうではなく、負の連鎖が起こるところには無意識的な原因があるんじゃないかと思う。
ニック・ロビンソンがクズでもかっこよすぎて、顔面で許せるってこういうことかと思った笑
冗談だけど、ひとりの人を完全に諦めて、信頼せず、存在を無かったことにするって難しいよね。それは娘の父親だからというつながりがあればこそではなくて、少しでも良い面に触れてしまうとすべて思い出してしまうんだと思う、完全に悪い人なんていないから。
とはいえこいつはもうダメだと見切りをつけて、それこそ自分の人生からなかったことにするのもできるから勇気ひとつだとも思っている。
ホームレスになるのってすごく簡単で、普通に生きていてもある日急に転がり落ちて道に放り出されるんだなぁ
