pen

ジュピターズ・レガシーのpenのネタバレレビュー・内容・結末

ジュピターズ・レガシー(2021年製作のドラマ)
-

このレビューはネタバレを含みます

スーパーヒーローを題材にした作品はここ数年で一層増えてきたのでその中でどういう風に個性を出してくかが大事な気がする。その意味において本作は今のところ数々の要素で既視感が強く、独自の魅力があるかというと、疑問符が付いてしまった。

過去と現代のパートを同時進行させながらヒーロー達が辿った歴史、親子二世代にわたる葛藤、反発、和解のプロセスを描く物語は、1話1話各キャラクターの背景を掘り下げていくことが重要に思える。本シリーズには原作が存在し話数にも「第1巻」とあるので、複数シーズン前提(Netflixがマーク・ミラーの会社を買収して作ったドラマシリーズなので、のびのびと作れる様子)。今回はその掘り下げを中心としたストーリー展開だった。その為か、親世代が能力を手に入れるまでの過去パートが楽しい。現代の話はメインのストーリーはあまり気持ちがのってこないが、同時進行で進む若者たちのドラマが印象的。偉大なヒーローとして扱われる親の存在がプレッシャーになっている子どもたち、先輩ヒーローの決めたルール(劇中ではコードと呼ばれる)に不満を覚える若いヒーロー達。そうした若い世代のストーリーをもっと中心に据えてくれても良かった気がする。

ただそういった面を次のシーズンでは更にもう一歩踏み込んで描いていくのかもしれない。なのでいまは半分期待……としかいいようがなく。どのくらい長く続ける気なんだろう。
pen

pen