Fumie

メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実のFumieのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ケイト・ウィンスレットさすがの演技力、電子タバコふかして愛想もなく家では片手にビール無頓着な食事、こんなケイトは新鮮。
小さな町に小さなコミュニティーで起きた事件、解決へ向かうのにも二転三転いやもっとした?ってぐらい何度も「ええ??!」って言ってしまう。メアの過去も少しずつ明かされ見応えありもちろん一気見。
ただ事件解決への展開は少しわざとらしく見えるところもあり、観てる側を振り回したい意図が見えてしまった感は拭えない、でも!それがあっても面白い良作!と思えた!

コリンゼイベル撃たれた時は観てるこちらも随分動揺していやいや生きてるでしょ死ぬの?!死ぬんかい!!!ってショックだったが...自分がメアだったら息子の自殺からも立ち直れていないのにもう立ち上がれないよって思った。
最後は屋根裏登って終わり向き合うことができたという希望が見えた。

これはクライムサスペンスだけどテーマがたくさんある作品。
特に子どもと親たちの関係、親は完璧じゃないしその中で子どもを育て関わっていかなければならない、そして子どもの不安定さ、薬物の闇、親子の絆って強いがために多くの歪みも生まれるし噛み合わず離れてしまうこともあるよね。
ライアンは家族を守りたくて罪を犯してしまったし、でもそれは父親のせいだけど子どもなりに親を守りたい気持ちがもう痛々しくてジョンまじで馬鹿!って思うしかなかった。

ディランは結局良いやつな感じで終わったけどどうなんだろうか。まあでも彼も息子じゃなかったDJへの愛を持っていたし、今後は真っ当に生きてほしいと思う。
Fumie

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