裏切られた良作。
繊細で物静かな美青年のイメージを持っていたので、
ミケランジェロのようなワイルドさを持つスチールのレオナルドには全く期待せず。
それよりも大好きなチェーザレがどんな人なのか、
どの様に描かれるかの方に興味を持って見始めました。
当時の人々が、確かな存在としての息吹を感じる丁寧な時代考証が再現されており、タイムスリップした世界に引き込まれました。
だからこそ、全員が「英語」に違和感あり。でマイナス１
チェーザレのイメージにあう俳優さんでよかったものの、
レオナルドと並ぶと同い年か？と見えたので
もう少し若い人にしてほしかった。でマイナス１
1話目を見て。
ちょい甘なラブストーリー＝芸術と恋愛の両立に悩む天才の話か～と。
だけど、見続けていくうちに、神格化されているレオナルドではなく、
生身の人間として泣いたり、怒ったり、苦悩したり。
ちょっと女性の扱いに鈍くてほほえましさも感じ、
本当にこんな生き方だったのかもしれない。と納得させられ、
心地よい裏切りにあいました。
そして、描かれた絵のバックグラウンド、解釈に「そうきたか！」と驚き。
各エピソードへの繋がりに駆け足感、唐突感がありますが、美術や彼にあまり興味がない人も飽きずに見られる。かなりフィクションが含まれますが、彼の半生のダイジェスト版として見られるまとめ方ではないでしょうか。この時代や彼の作品が好きな人なら、たった8話で終わるのは残念。
倍ぐらいの話数を使ってもらってじっくり見たい作品です。
