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ムーブ・トゥ・ヘブン: 私は遺品整理士ですのnabiのレビュー・感想・評価

4.8
遺品から故人の心を汲み取って、最後のお引越しを手伝う遺品整理士。
死をテーマにしているから、軽い話ではないけど、叔父さんの性格やナムとグルの掛け合いなど、ホッとする日常が良いバランスを保っている。
アスペルガー症候群のグルが、正面からひたむきに言葉を汲み取ろうとする姿。不器用ながらも彼らしく向き合おうとする叔父さんの姿。いつもグルを心配し、手を差し伸べてくれるナムの姿。
登場人物もとても心安らぐキャラクターだった。

どの故人にも、きっと最後に伝えたい言葉や想いがあるのだろう。自分の最後に遺したい物や言葉は何だろうか、そんな思いを巡らせるよりは、私は親の死を想像してしまった。
大切な人を失った時、その人の最後の想いを汲み取れるといいな。
亡くなっても、故人と話せないわけじゃないんだと、少し救われた。


心が浄化される物語だった。重いテーマではあるが、1話完結で話もさくさくと進むので見やすい。

本当に、こんな素敵な物語に出逢えるから、韓国ドラマは素晴らしい。

Every death has a story to tell
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