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シークレット・インべージョンのaradkのレビュー・感想・評価

3.6
MCUドラマの中ではこれまでで1番盛り上がらなかった感じ。これまでのニック・フューリーとイメージ違った。

スーパーパワーを持たないニック・フューリーが主役で、擬態能力を持つスクラル人が敵と言う事で、頭脳戦や騙し合いでスリリングな駆け引きを見せてくれると期待していたのだが、そうはならなかった。

敵であるクラヴィグにフューリーが翻弄され、味方を失い続け、最後も直接対決なく終わってしまった。善良なスクラル人もまずい立場になってしまった上に、理由があるとはいえフューリーはまた宇宙へ戻っちゃうし、なんか頭切れないし無責任でカッコ悪い感じ。

またガイアが最終的にチート能力を獲得する事になるが、ちゃんと考えられている展開か心配になってしまう。

ヴィジョンはインフィニティストーンおでこ直付けなので、キャロル・ダンバースよりよっぽど強力だったはず。ところが強過ぎたのを危惧したのか、インフィニティウォーで無理やり弱体化されてしまった様に感じた。ガイアは弱体化するのではなく、サーガ全体の中で、強いなりにちゃんとした役割を担わせてほしい。

本作はもろもろ中途半端に終わってしまったが、スクラル人の行く末やアメリカ大統領の今後、ソードでのフューリーの活動など、これからの作品で回収されると思われる。復活する死者もいるかも知れない。それらの展開によっては評価も変わりうるとも感じたが、どうなることやら。

MCUシリーズはフェーズ4で全体的には評価を落としたが、フェーズ5も(GOTG3は良かったが)前途多難な感じかな。
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