どこよ

パニック ~秘密のゲーム~のどこよのネタバレレビュー・内容・結末

パニック ~秘密のゲーム~(2021年製作のドラマ)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

アメリカの若者あるあるなのか分からないけど、すぐエッチな雰囲気になるとちゅーするのなんなんでしょうね。ドッジが簡単に雰囲気に流されない様が見ていて好感度高くて大変よかったです。

◉自分にとっての恐怖の定義づけ
自分がこういう、いわゆる”度胸試し”的なことをしたこともないしトピックとして扱う作品を見慣れていなかったので、根幹のテーマが見えてこなくてぼんやり見ていました。でも結局上記のタイトル通りというか、アンがヘザーに投げかけたことがこのドラマの根源的な問いであることはおそらく間違いがないと思います。でも自分にとって何が怖いことなんだろう、という問いかけは別にこんなやべー状況下でなくとも、あんまり自分にしないかもしれないなと思ってそこが新鮮でした。全体を通してもそうですが、「自分にとって何が怖いものなのか」を自分で自分に説明できてかつ他者に対して表明できる人物ほど、度胸試しの場面で頭ひとつ飛びぬけて見えるかもしれない。

◉伏線の張り方や回収が想像していたより丁寧でよかったです。途中からキスシーンが多すぎたりゲームの内容も別に度胸試しにしてはそんな大したことなくない?と思っていた矢先の、8話よ。あそこが転回点だったように思います。7話まで一気に見て寝落ちしちゃって、翌日8話から見たら全然話が面白いんやが????となりました。

◉男性キャラ
ビショップの、ちょっとここぞという場面でチキンになるのがキモくてよかったです。「なんで怒ってるの?」って相手を試す質問をついしてしまう、あの危うさが彼そのものを表している気がします。レイもだんだんとただのやんちゃキャラではなく、そういう振りをしているだけで誰にも見せない彼だけの痛みや苦しみにまつわる文脈の存在が明らかにされていくたびに見せる素直な表情が良すぎて、ご飯が何杯でも食べられそうです。好きな子には素直になるんだよ…と心の中のおばあちゃんがめちゃくちゃアドバイスしていた。でもわたしのイチオシはドッジただ一人なんですが、作り笑い最高すぎて泣きました。最後のバイクに乗るシーンが恰好良すぎて死にました。
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