気がつくと毎週見入っちゃう、圧倒的に作品の組み立て方が上手かったドラマ。根本ノンジの脚本さまさまよ…。
いわゆる刑事ドラマというのは昔から鉄板のコンテンツであり、組み立て方を変えてやってきた。しかし"警察"ドラマって意外と少なかったのだと改めて思った。なぜなら、警察の内部なんて知らないから。原作を手掛けている泰三子さんは実際、警察官として10年ほど勤務したという経歴を持っている。その経験を存分に生かして描かれたリアルな日常が新しさと心地よさへと変化している。
そして根本ノンジの脚本によるスクラップアンドビルドが本作の持ち味。テンポを再構築した上で、クスクスとなる笑いと緩急を付けたドラマに仕立てている。よって、序盤から面白く、そしてホロッとするドラマでバランスが完成している。その良さが役者と重なって魅力が増幅している。
永野芽郁と戸田恵梨香はもちろん、周りのキャラクターみんな好き。それぞれの立場がありつつ、何処か履き間違えてしまう緩さが堪らない。警察官も大変…なんてドラマで感じたことなんてあまりないはず。それを難なくやってのけ、毎話前進する…そんなコンビとしての魅力が日に日に恋しくなっていく。続編希望。
コロナの影響で9話となってしまったが、特別編も会話が面白くて飽きなかった。早くもあの二人に逢いたくてしかたない。
