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TOKYO MER~走る緊急救命室~のほのレビュー・感想・評価

TOKYO MER~走る緊急救命室~(2021年製作のドラマ)
3.8
この物語の着地点は1話で観た時想像したものと全然違うところに辿り着いたな…一貫して根底にあるのは命の選別をせずただ人を救いたいという北見イズムだけど、最後の2話でなるほどこういう絶望を突きつけるのかという驚き

全体を通して、ちょっと違うかも知れないがトロッコ問題思い出した。危険な現場に飛び込むことで失われるかもしれない命と、このままだと助からない目の前にある命、どちらに舵を切るのか…
ニュースを観ていると事故や事件の死者数をただ「数」として認識してしまうけど、日々失われているのは唯一無二のひとりひとりの人生と可能性なのよね
テレビで医療従事者の方が「医療現場から街に出ると、コロナのある世界とない世界、パラレルワールドがあるみたいだと感じる」と仰っていたのがずっと心に残っているのですが、人を救う仕事が対峙している世界の過酷さよ…本当に頭が上がりません

MERの活動はすべて結果論だしツッコミどころは沢山あるけど、テンポが良いし政治と医療に焦点を当てた点も面白く、最後まで集中して観られるドラマだった
賀来賢人の上手さを思い知ったぞ…あと稲森さんカッコよすぎ
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