鑑賞日時:2024年7月2日
鑑賞方法:NETFLIX
評価:3.7(MAX5.0)
『人間の悪いところは消えたかもしれないが、良いところは生き続ける。我々のなかで…』
□鑑賞期間:2024/6/20~7/2
2024年18本目
□鹿のハイブリッドであるガスの冒険を描いたファンタジードラマ完結シーズン
死滅ウイルスの正体やハイブリッド誕生の秘密、この物語を取り巻く多くの謎について、ほぼ現実的な答えは無いようなもので、S3まで追ってきた身としてはやや消化不良感は否めない。本当にアレで良いのか。
S3全体の謎として引っ張り続けた“大地の血液”についての説明もほとんどされていないといって良い。今作に求めていたサイエンスとしての理論武装は全くされていない。シリーズ通してそういう作風ならば、ある程度は看過したいところだが、S2まではそういった科学的なアプローチもなされていたので少し残念ではあった。
各キャラクターの物語からの退場のさせ方も乱暴で性急に感じた。特にシリーズ通して、ガスが大冒険を繰り広げるに至った動機でもあるあの人物の末路にはあきれ果ててしまう。
世界観の造形は相変わらず目を見張るものがあるし、“自然と人間が共存する”というテーマの究極的な答えとして、この終わり方は好みではあった。人間の悪い側面をハイブリッドが受け継いでいないという根拠は特になく、安易な気がするけれど。
以上