たいよーさん

八月は夜のバッティングセンターで。のたいよーさんのレビュー・感想・評価

3.6
元野球人の自分、父も弟も野球大好きなので一家の団らんになるくらい楽しく拝見していた。元プロ野球選手たちの演技から野球論まで、毎回染みたな…。


面白いと思わせる理由はやはり、悩みを選手のキャリアと重ねているところにある。球史に名を刻むレジェンドたちには必ずその理由や流儀があり、そこを上手くドラマに当てはめていく。そこが深く面白い。まぁ、実際言われたら迷惑なのは分かっているけど。笑

いくつも好きな回はあるが、やはり川崎宗則の回は特に好き。努力でメジャーまで行き、イチローとプレーした彼の1000本ノック。初志貫徹の心構えは怠惰した自分を律してくれるようで刺さった。他にも、古田敦也や山本昌、上原浩治といったメンツが演技の良し悪しを置いといて、照れ臭くも真っ直ぐに演技に打ち込む姿はカッコよかった。

仲村トオルと関水渚のコンビも板につき、チームメイトに池田朱那がいるのも個人的には嬉しかった。また、クリープハイプで始まり、締める。自分よりハマっていた父は早速OP曲を買っては聴いていた。笑 野球人って少し不器用だけど真っ直ぐに進む人たちが多いんだと思う。そうした誠実さがドラマにも現れていたのが何より良かった。


どうでもいいが、あのバッティングセンターは埼玉にあるらしく、弟がかつてプレーしていた所から近かったらしい。見てすぐ「あそこじゃん」と言っていたので、唐突に親近感が湧いた。笑 また聞かせて欲しい。「俺の野球論。ライフイズ…ベースボール。」
たいよーさん

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