ギヴンのアヤカのネタバレレビュー・内容・結末

ラスト1話のために溜めて溜めて、窒息寸前まで溜めて行くようなストーリー展開。故に最後のライブの爽快感が突き抜けている。
メイン2人のビジュアルが好みか好みじゃないかが、作品を愛せるかの分岐になってしまうのがBL作品の宿命なので賛否はあると思うが、ドラマ初挑戦の真冬(さなり)はかなり健闘していたと思う。歌は文句なしに上手い。
今回はあまり描かれず残念だったが大人組の配役では春樹(柳俊太郎)が、秋彦(井之脇海)に優しくされる度にドキドキしている姿が特によく、印象深かった。
そして終盤に出てくる柊(奥野壮)の存在感が抜群で、三木監督の湿度のある画面によく映えていた気がする。今後の活躍にも期待したい。(特にBL分野で)
ライブシーンは、ハコの小ささ故の臨場感があってバンドとしての一体感を感じられ、バンドモノとしての完成度も高い。
全体として画面の絵作りは圧倒的に美しく、忘れられないシーンが沢山あった。原作はまだ続いているので、続編を期待したい。