kurikinton

しかたなかったと言うてはいかんのですのkurikintonのレビュー・感想・評価

3.6
映画と同じくらいのクオリティ。

戦争って本当に何なんだろうな、と思う。
好んで死にたい人も見ず知らずの他人を殺したい人もいるとは思えないけど、色んな洗脳で大きな目的のために戦いたいと思ってしまうものなのだろうか。

主人公は人道的だし善悪の常識もある。そんな彼も敵国の人間に家族やプライベートがあることにも気付けなかった。大きいものに巻かれてしまった。

それを最後まで悔やんで、その時の情勢や環境を考えると自分の行動は仕方なかった、と言ってはいけない、と唱え続けた。
戦争に加担して、そのように後悔をし続ける人と、仕方なかったと開き直る人とどれくらいの割合でいるんだろうなー
自分が同じ立場に立たされたらどんな行動、思考をするんだろうかと考えさせられた。

一度自分は救済されるべきではないと思ってたのにコロッと変えたのは子供たちの力なのか。しかし、こういう人が人生を全うできたのはほんとよかった。

役者陣はみな好演。安定の蒼井優。
こういう事実があったことを知れただけでも見てよかった。
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