脚本が素晴らしかった。
超ロングスパンの伏線がはられていることにびっくりすることが何度もあった。
主題歌の『優しいあの子』と、なつの娘「優」。
オープニングのアニメーションが、ドラマの最後半でなつ達が作る『大草原の少女ソラ』であること。
『なつぞら』というタイトルと『大草原の少女ソラ』。
物語の前半に、東京大空襲をアニメーションで表現しているが、最終話でそのアニメが、イッキュウさんとなつが将来作る戦争映画(『火垂るの墓』のようなもの)であることが明らかになる。
ただ一点、脚本で気になったことがある。
会話中にやたらと、相手の名前を呼ぶのだ。名前だけを呼ぶのだ。
何か発言した人に対して「おじいちゃん…。」とか「アヤミさん…。」とか「マコさん…。」とか。
……そんな、呼ぶ?
すずちゃんがまた、これらのセリフを毎回同じようにため息まじりに言うのだ。
一度気になると抜け出せない。その名前呼ぶだけのセリフ、カットしてくれ!と思った。
出演者で素晴らしかったのはおじいちゃん役の草刈正雄さん。物語後半で90歳くらいの設定になるが、この老け役も見事としか言いようがない。